ecoleのイベントでは恒例となってきた、岡山県美作市上山のいちょう庵にお邪魔させていただきました。
今回は上山の「山の音に耳を傾ける」というテーマで、オカリーナ奏者の軽部りつこさんを講師にお迎えしました。
一足早く現地入りして、リハーサルでオカリーナを吹かれていたのですが、その音色が風景にマッチしてとても幻想的でした。
オカリーナの語源はイタリア語で「小さなガチョウ」を意味しているらしく、その名の通り形がガチョウの体みたいですね。
そうしている間に続々子どもたちが集まってきました。まずはいちょう庵の中から始まります。
「家の中で目をつむって、音を聞いてみよう。どんな音が聞こえるかな?」
「今度は外に出て、音を聞いてみよう。どんな音が聞こえるかな?」
「家の中と音が違う!」
「セミの音が聞こえる!」
「ヤギの鳴き声が聞こえた!」
田舎の風景を視覚ではなく、聴覚で感じる。
子どもたちにも新鮮な体験だったようです。
そして、子どもたちにオカリーナを一人一つずつ配りました。
すると彼らにも、簡単に音を出すことができました。子どもたちは大喜び!
軽部さんが、オカリーナで「ホーホケキョ!」本物そっくりのウグイスの鳴き声です!
これには子どもたちも、びっくり!
「僕もやりたい!やりたい!」 「どうやるん?」
そこからみんなで持ち方からの練習。
でも、やっぱりウグイスは難しいよね〜
そして、みんなで山の音採集のためにおさんぽに出かけました。
おさんぽでは、畦道や川の近くで止まったりして、どんな音が聞こえるか
話ながら、歩いて行きました。
上山にはいろんな発見があります。
「あ、木にブランコがくっついてる!」
「タマムシ発見!!」
おさんぽから帰ってきたら、みんなでスイカを食べました!
なんとここでは、スイカの皮を棚田に向けて投げても良いということで、スイカの種飛ばし&皮投げ遊びが
始まりました!街中では絶対に怒られますね〜(笑)
あらゆるものを、温かく寛容に包み込んでくれる上山の環境は、人、風景ともに魅力があります。
また来たいといつも思わせてくれる上山のすべてに感謝です!(この虹は上山からの帰りに撮影したものです。)
イベントが終わって参加者の方から連絡があり、子どもが家でも目をつむって音を聞いていると報告がありました。「家の周りにはヒグラシがいない〜」とのことでした(笑)
動画 板野年克
画像 テキスト 花田洋通
2016年のecoleの活動は国立青少年教育振興機構の助成を受けて活動しています。